父を亡くした後、認知症の母も逝去した長女が悩む遺産分割問題

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父を亡くした後、認知症の母も逝去した長女が悩む遺産分割問題

父を亡くした後、認知症の母も逝去した長女が悩む遺産分割問題

ご相談時の状況

【ご依頼主】Aさん(お父様・お母様の相続手続きを依頼された長女)

Aさんは、昨年亡くなったお父様の相続手続きを進めた際、お母様が在宅介護中で判断能力が低下しており、成年後見制度の活用が必要でした。

今回、お母様が亡くなり、再度、相続手続きの依頼をされました。

課題
  • お父様の相続手続きの際、認知症のため判断力がなかったお母様のために成年後見制度を利用する必要がありましたが、家庭裁判所への申立てや成年後見人との遺産分割協議が発生し、時間と手間がかかること。
  • お母様の介護と自身の仕事を両立させながら成年後見の手続きを進めるAさんの負担は非常に大きいこと。
ご提案内容

お父様の相続時には、家庭裁判所に成年後見の申立てを行い、身上監護をAさん、財産管理を司法書士が担当する形で手続きを進めました。成年後見人を交えた遺産分割協議で、お父様の財産はすべてお母様が相続することになりました。

その後、お母様が亡くなった際には、Aさんの介護への献身を考慮し、自宅はAさんが相続し、預貯金は兄弟3人で均等に分ける内容で遺産分割協議が円満にまとまりました。

結果

成年後見制度を活用し、法的に適切な手続きを経たことで、Aさんは兄弟間のトラブルを避けることができました。お母様の相続では、Aさんが自宅を引き継ぎ、預貯金を兄弟3人で分割する形で合意に至り、相続手続きを無事に完了させました。

Aさんから、「成年後見手続きを踏んでいたことが今回のスムーズな相続に繋がったと感じ、センターへの信頼が深まった」とご感想をいただきました。