【ご依頼主】Aさん(お兄様の相続手続きを進めていたご相談者)
Aさんは、ご自身の体調が優れず、相続手続きを一人で行うことに不安を感じて相談に来られました。お兄様の相続手続きを進める中で、預貯金の解約についてのご相談がメインでした。
最初にAさんから提供された情報では、相続手続きが進んでいた口座以外に預金はないとされていました。しかし、後にゆうちょ銀行からの「定期貯金満期のお知らせ」が届き、把握されていなかった口座が存在していたことが発覚。ゆうちょ銀行では、現存照会の申請がない限り全ての口座を調査できないという仕組みがあるため、手続きに漏れが生じたこと。
ゆうちょ銀行の特殊な仕組みについて説明し、口座番号が不明な場合や複数の口座が存在する可能性がある場合は、現存照会を行うことを提案しました。また、故人が他に口座を持っているかどうかの確認を徹底するようアドバイスし、手続き漏れを防ぐ方法を説明しました。
Aさんからの依頼に基づき、追加でゆうちょ銀行の現存照会を行い、無事に全ての手続きが完了しました。今回のケースでは、満期のお知らせが届いたことで未確認の口座が判明し、最終的に適切な相続手続きを完了させることができました。この経験を通じ、今後はゆうちょ銀行のような特殊なケースでの対応知識を深め、確実に手続きを進める重要性を再認識しました。