【ご依頼主】Aさん(突然亡くなったお父様の相続手続きで困っていた長女)
Aさんは、一人親方で事業を営んでいたお父様が急逝し、借金が心配で相続手続きをどう進めればいいかわからないと相談に来られました。請求書や書類の整理もままならない状況で、相続放棄も視野に入れて検討されていました。
まず、相続の承認または放棄の判断を行うため、期間の延長申立を行い、じっくりと調査する時間を確保しました。お父様の財産状況や過去の書類を確認し、特に問題の請求書については、司法書士と共に調査を進め、実際の借金ではないことを確認しました。
さらに、万が一の賦課金があった場合でも、時効の援用により支払い義務を免除できることを説明しました。
調査の結果、請求書はお父様の兄(Cさん)の未払いによるものであり、Aさんのお父様に支払い義務がないことが判明しました。Aさんは不要な支払いを免れ、相続放棄をせずに手続きを無事に進めることができました。複雑な相続手続きでも冷静に調査することで、安心して進められる環境を整えたことで、Aさんからも感謝のお言葉をいただきました。